高い断熱・気密性を実現する魔法瓶のような構造 

「FPの家」は構造の基本となる柱や壁にウレタン断熱パネルを組み込んだ、箱形の一体構造。この隙間なくつくられた構造が魔法瓶のように室内を外気の変化から守り、快適な温・湿度環境、地震にも耐える頑丈な家をつくっています。
※天井で断熱する場合もあります。

基礎
 

地盤と基礎は文字通り家を建てる場合の基本になる部分です。どんなに家の構造が頑強でも、地盤が軟弱な場合や基礎の施工が不適切であれば、耐震性や耐久性は発揮されなくなってしまいます。新しく購入した土地に建築する場合はもちろん、建て替えの場合でも地盤調査は必要です。特に古い建物の場合は調査せずに建てていることが多く、軟弱な地盤に気づいていないことがよくあります。いつでも安全に生活するためにも、まず土地を見極めることが大切です。

 
■床パネルの施工
「FPの家」の床にはFPウレタン断熱床パネルが敷き込まれます。硬貨ウレタンによる断熱パネルは重さによりたわんだりたるみが出ることがほとんど無いため、断熱性が劣化する心配も少ないといえます。また敷き込み後に気密テープですき間をふさぎ、床下からの冷気の侵入を抑えています。

■配管、コンセントなどの気密施工
「FPの家」は徹底した気密施工を行います。給排水管や電気配線の施工を行う場合にも、パネルとの間に生じた隙間にウレタンを注入し、さらに気密テープを貼り、すき間をなくしています。
 

一般的に壁は、柱、間柱(まばしら)、筋(すじ)かい、断熱材、外装材、その他面材などで構成されています。
「FPの 家」では、水発泡硬貨ウレタンフォームを注入し、一体成形した硬質ウレタン断熱パネル[FPパネル]を柱の間に組み込んでいるのが最大の特徴です。そして、FPパネルには、パネルの内部に筋かいを付けたものや構造用面材を張ったものもあり、断熱材としてだけでなく、地震や台風など外部の力から家を守る構造材としての役割も果たしています。
さらに、外壁側には通気層を設け、外壁の下端より外気を取り入れて、小屋裏や棟換気へ通気させ、外壁内の湿気を外部へ排出します。これにより、柱など木造部分の腐朽を防止しています。

窓には、さまざまな役割があります。採光・換気・景観をよくするなど、快適な住空間には適切な窓の配置が必要となり、窓から入る光によって住宅の内部に明るさを与え、景色や眺め、天候の変化や時間の移り変わりなど、室内にいながら外部を知ることができる”情報源”であるといえます。また太陽からのエネルギーを取り入れる一方で、室内にこもった熱を逃がすなど、室内の冷暖房効果に影響を与える重要な要素でもあります。

屋根(オプション)

■FP遮断パネル

真夏の直射日光による太陽熱は、最上階の天井裏で断熱されるのが従来の方法でした。これに対して、屋根面そのものに遮熱と断熱効果を持たせるのが、「FP遮断パネル」です。2層の通気層を持つアルミ遮熱シートとウレタン断熱パネルを組み合わせ、その複合効果で屋根の蓄熱を大幅にカットする構造となっています。これにより、従来はデッドスペースだった小屋浦空間も居住空間としてフルに活用することが可能となり、ロフトや大きな吹き抜け、傾斜天井など、自由で快適な空間設計が可能となりました。

■「FP遮断パネル」の性能

太陽熱の直射にさらされる屋根面は、真夏には70℃を超えるまで上昇します。従来の通気層と断熱材のみを使用した工法の場合、断熱材の表面でも50℃近い高温となるため、小屋浦を居住空間に適する温度に維持するのは難しいことでした。これに対してFP遮断パネルは表面のアルミ箔で幅射熱を反射し、さらに2層になった通気層で熱を遮熱するため、ウレタン断熱材の表面でも約30℃まで温度を下げることが可能になりました。そのため、小屋裏も快適な温度に保つことができ、居住空間として利用することができるのです。